果物について

果物は殆どのものがサットヴァな食べ物です。
ビタミンやミネラル、酵素や種類によっては解毒作用のある食物繊維ペクチンも豊富です。
果物にはいくつか食べる際の注意点があります。
それを守ると最大限に果物の良さを得ることができます。

まずは、消化が大変早いので食べ方に注意が必要です。
果物は既に胃で消化されていのに近い状態ですので、空腹でなければ他の食べ物と混ざり発酵してしまいます。
その結果ガスが溜まるので、消化不良の原因になります。
果物を食べる際には空腹時、おすすめは朝食です。その日は果物だけになります。
もし、果物と穀物を食べたい場合は、最低でも30分空けて果物のあとに食べることになります。
私は冬は果物の日と穀物お粥の日を交互にしています。夏場は果物の日の割合が多いです。
食べる際は、最大でも4種類くらいまでにして消化しやすい種類に留めておきましょう。
特にスイカやメロンは胃に滞在する時間が30分かからないので、外食でのデザートにメロンという事がよくありますが、こちらは本当は避けた方が良い食べる順番です。

最近はどの季節でも殆どの果物がお店に並びますね。
バナナは一年中ありますし、南国の果物はだいたいが入手できます。
しかし、南国のフルーツは南国に育つゆえにも、身体を冷やす性質があります。
冬場には基本的にはバナナを毎日というのは避けてください。
時々バナナを食べたい場合もホットバナナがおすすめです。
ギーにシナモンやカルダモンを少し混ぜて香りを出してから、良く熟れたバナナを切って温めます。大変簡単ですが、甘みが増して美味しいです。
写真は大人数分なので、1人や2人分ですとすぐに焦げそうになるので、火加減に気をつけましょう。

全てのアーユルヴェーダ食に共通しますが、特に果物をオーガニックに全てするのは、日本では難しいことです。
皮を剥いて食べるものであれば、オーガニックにこだわらなくても皮を剥いていただきましょう。

出来たら頻繁に食べない方が良い果物は、オーガニックものでないイチゴ、ブドウです。
日本ではイチゴはとても美しい状態で売られています。
この二つは他の果物とは比べものにならないほどの農薬散布がされていますし、皮を剥くものではない為に、健康に良い食べ物だと思って買うのはやめてください。
嗜好品的な食べ物リストに入れてくださいね。

私の最近冬のお気に入りはキウイです。
国産の無農薬キウイが最近は通販で手頃なお値段でたくさん買うことができます。
保存期間も長いので、熟れたものから食べて慌てないで食べきる事ができます。
南国のイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、冬の果物になります。
実はビタミンCの含有量は果物の中で最大。
抗炎症性の酵素も含まれているので、アレルギーの改善やお腹周りの脂肪の減少にも効果的な果物です。
良く熟れたものを食べてくださいね。

アーユルヴェーダで必ず言われているのは、果物と牛乳は食べ合わせてはいけない、ということ。
特にバナナと牛乳の組み合わせはとてもNGです。大丈夫だと思っていても、消化器の組織レベルで未消化物が生まれます。

ナッツ入りバナナマフィンというのも大変良くありません。
ナッツと果物を一緒に食べる習慣になってきたのは、この近代の歴史になってからです。
見た目には美しい組み合わせですが、別々に食べましょう。

ただし、唯一例外のものがあります!
デーツです。
乾燥し切っていない、生デーツ(ソフトなドライというような状態のもの)はどのお食事の際にも組み合わせて大丈夫です。
牛乳と一緒でも構いません。

とても甘くて美味しいデーツですが、大きいものなら一日一個、多くても小さいものを2個までに…

Prakasa / プラカーシャ

アーユルヴェーダのお料理教室。訪問型お料理教室やリトリートシェフのお仕事を承ります。halepule公認シェフトレーニング修了。halepule全米ヨガアライアンス修了。ホリスティックに心と体を整えるお手伝い。