アーユルヴェーダの食事の原理原則 1

アーユルヴェーダのお食事において、色んな原理原則というものがあります。

食事にバランスをもたらす方法の中心に捉える原理は、

・3つのドーシャ

 ①ヴァータ

 ②ピッタ

 ③カパ

の性質を考えて食材やスパイスを考える

・6つの味を理解して取り入れる

 塩味

 甘味

 苦味

 渋味

 酸味

 辛味

ラサという先ず口に入れた時に感じる味と
ヴィパーカと呼ばれる消化後の作用も含めてバランスを考えます。

例えばバナナは味わいは甘味ですが、ヴィパーカは酸味になります。
ですから、食べ過ぎるとピッタが上がります。

どの味が目立ってもよくありません。
味は全体にバランスが良く、食後にどれかの味をまた欲するような事の無いよう、穏やかなバランスが望まれます。

また、ヴィールヤという温冷のバランスを考える事も大切です。



・オーグメインティング、エクストラクティブのバランスを60:40の比率とする


オーグメインティングというのは、穀物や甘味のあるお野菜です。
お米や蕎麦、大麦、小麦、テフやキヌアなど沢山の種類がありますが、炭水化物系の穀物全般です。

そして、カボチャ、サツマイモ、人参、カブ、ビーツ、ズッキーニなど多少の甘味の差はありますが、甘味をもたらすお野菜です。

エクストラクティブは、豆類、苦味や渋味のある排出効果をもたらす野菜です。

肉や魚もエクストラクティブに含まれます。

お野菜の例としては、ケール、ブロッコリー、カラードグリーン、白菜、春菊、キャベツ、カブの葉やブロッコリーの葉、ほうれん草、小松菜などです。

オーグメインティングとエクストラクティブの割合が60:40というのは、現代に流行している食事法とは違うかもしれません。


「炭水化物系を6割も摂って太らないの?!」

と思われるかもしれませんね。

私はカウアイでの二度のトレーニング中、ずっとこの割合での食事生活でした。

今まで日本で食べていたお米や甘味の野菜の量とは比べものにならない量を食べていましたが、結果体重は落ちました。

他の仲間も多い人では8キロも減量した方もいました。

浮腫みも感じない軽い身体になりました。

実は日本では野菜至上主義で、エクストラクティブな野菜をたくさん食べる事が健康的だと思っていました。

しかも生野菜中心です。

朝は沢山種類を入れたスムージー。

穀物は控えて、肉や魚などのタンパク質量を多くしていました。

その結果、穀物量が少ない為に甘いものがいつも食べたい衝動にあったり、また記事に書きますが、ヴァータ(風の性質)が高まっていました。

今挙げただけでも、私の過去の食事習慣は全く体の為になっていないとアーユルヴェーダを学んでわかりました。

同じように炭水化物を悪に思われている方も多いのではないでしょうか?

オーグメインティングの割合を守ると、不思議なことに落ち着きが生まれます。

地に足がついてしっかり自分を保つ事ができる。

これをグラウンディングと言います。

オーグメインティングはグラウンディングをする為にとても必要な要素です。

そして、滋養を与えて体をつくる。

60:40の割合はヴァータドーシャとアグニ(消化の力)のバランスを整えます。

私はヴァータドーシャが主になっている体質なのですが、過去の食生活と比べると実体験としてその事がよくわかりました。
確実にソワソワ感や焦燥感、多動性が減少します。
そして、甘いものへの渇望が減っていきます。
それでも現代で流行している低糖質ダイエットやスムージーやサラダダイエットなどをまだそちらの方が有効的だと思われる方もいるかもしれません。
アーユルヴェーダ、特にHalePuleで推奨されるアーユルヴェーダの調理法、食事法は特定の人に有効的なものでは無く、人類皆に有効的な普遍的なものです。
現代の食事療法は誰かにとってはベストな事があるかもしれません。
しかし、これは別の人にも有効的とは限りません。
アーユルヴェーダは最低でも2500年、5000年とも言われている人類が長い間に臨床してきた智慧の集大成です。
どんな体質の人にも、健康と幸福をもたらします

Prakasa / プラカーシャ

アーユルヴェーダのお料理教室。訪問型お料理教室やリトリートシェフのお仕事を承ります。halepule公認シェフトレーニング修了。halepule全米ヨガアライアンス修了。ホリスティックに心と体を整えるお手伝い。