後処置2ヶ月の今〜身体とメンタルの変化〜
パンチャカルマ後、後処置のパシュチャート・カルマの時期が2ヶ月過ぎました。
3ヶ月間はサンサルジャナ(食餌法)とラサーヤナ(強壮延命薬)をとり、シャマナ(鎮静療法)でドーシャを乱さない日常生活を心がけます。アーユルヴェーダのラサーヤナ薬はパンチャカルマ後に通路を開放した後に摂取することが必須といわれています。
普通の状態で、アーユルヴェーダのハーブを摂取してもそれ程の効果がみられないですが、パンチャカルマ後の効果は大きいということです。
私の場合、朝一番は薬用ギーから始まり、朝晩食事前20分は脳神経に効果のある薬、ランチ前は肝臓の解毒、夜寝る前はリラックスと安眠の為の薬です。
肝臓の解毒の方はこの間終了しており、今は朝と夜になっています。
時間帯はいつでも良い、ホットミルクに溶かして飲む滋養強壮の免疫力を上げるらしいハーブが一番お気に入り。美味しいんです。笑
ヴァータが穏やかになっている、この状態は続いています。
早歩きしなくなったり、あたふた慌てて行動しなくなりました。
脈拍が穏やかなリズムをとっているのが何となく感じられます。
自分の意識が頭から一歩先にいて、早いスピードで生きていた感覚ではなく、頭の中心にいる感じです。
今の日本の環境では、今私の感覚はすごく遅いスピード感かもしれません。
けれど、人間が本来ある姿はこれなんだな!と実感しています。
これこそがサットヴァの状態だと、先日参加した南インドのお料理教室で水野先生とお話しした中で言われました。
食事で禁止されているものは、赤身の肉、加熱がされていないアブラナ科の野菜、ほうれん草、コーヒー、鶏肉の皮、パスタやスパゲティ、白砂糖、白小麦、アルコール、酢、発酵チーズなどなど。
腸からの吸収がとても良いと感じるのは、寒くなって真冬になり始めから体重が増えてきました。
特に食べすぎというわけではないのですが、自然の摂理に合わせて身体が順応している感じです。
身体への肉のつき方が以前と違ってきています。
ヴァータが乱れているのが常な時は、上半身にしっかりとつきにくかったのですが、最近は上半身変化が。
良い傾向だと思っています。
肌に関してですが、夏が終わって強い紫外線に触れる機会が無くなったのもありますが、大変顔の肌は白く透明度が出てきました。
元々血色があまり良くない、血圧が低いために目の下にクマができやすいなど問題がありやすいのですが、比較的顔色も良いです。
あと、気になり始めていたシミがほとんど消えました。
肝機能が良くなったからかな?と思っています。
美容への恩恵も大きいですね。
メンタル面では、以前とは違う部分があります。おそらく脳神経に作用する薬のおかげで、自律神経のバランスが整っているのだと思っています。それにより、メンタルの安定がもたらされます。
以前なら悩んだり、少し落ち込んだり、その想いに囚われたりしそうなプライベートな出来事があったのですが、全く気になっていません。
自分の眼の前で起きている出来事がただ流れて過ぎている感覚。ヨーガ哲学における、マインドに影響されない恩恵がもたらされました。
私欲が減ることで色々な事に過剰にガツガツと取り組む事が出来なくなったので、やる気とのバランスの取り方に気をつけていかないとな、と思っています。
パンチャカルマで少し期待していたこと。元々空気を読み過ぎて過敏な内向的性格なので、ピッタ的な表向きにパワーのある方向にはなるかしら?と思っていましたが、それは私の本性ではありませんでした。
バタバタと動きが多いのが穏やかになり、残った部分は思っていたよりもおとなしい性格でした。
パンチャカルマでは、そういう自分の本質がわかるという発見もあるようです。
SNSやネットが盛んな社会ではありますが、時代に逆らうように以前よりもそういうものから少し離れて生活するようになりました。
時間の使い方もゆっくりになって、優先順位の上の方にくることは、基本的な生活に関すること。
食事を作る、睡眠を確保する、朝のルーティーン、そして無理のない仕事、余暇を持つ。
身近な人に対して、無理のない範囲で接すること。
この冬、もう少し筋力を増やすために何か外で始めてみようかな、と思ったりもしました。必要なかったんです。昨日2018年の締めくくりとして、108回の太陽礼拝を2時間かけて丁寧に行いました。
過去にスタジオなど人といる中で行なってきた108回太陽礼拝でしたが、一人で完了した後に、去年一昨年よりも身体へのダメージが少なかったことにびっくり。
日々長時間や難しいアーサナを続けているわけではないのですが、特にこの数ヶ月の間の食療法の徹底により、オージャスがアップされ、適切に筋肉と脂肪、その他組織に食べたものが消化されたのだと実感しています。
赤肉の塊を食べなくても、強い身体を作ることはできます。
アーユルヴェーダでは牛乳、豆、穀物、野菜、そしてギーを摂ることでバランスをもたらすことができます。
ヴィーガンやマクロビでの欠陥がアーユルヴェーダ食では補われています。
今年は12月に夜の会食などは参加せず、穏やかな一か月を送りました。
日中の仕事も夜に持ち越さない事で、比較的早い就寝も可能でした。
後処置は残すところ後1ヶ月。
しかし、これが終わってもドーシャのバランスを崩さない生活を続けていこうと思っております。
今年は不定期でしたが、お家へのお料理教室もさせていただき、少しでも身近に簡単アーユルヴェーダのクッキングを知っていただく活動ができました。
パンチャカルマやお料理教室などご質問なとございましたら、お気軽にお問い合わせください。
感謝をこめて。
2018年 年末
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